
仕上がりへのこだわり ― ままかりハウスの標準品質
2025年07月02日 21:10
ままかりハウスでは、見えない部分こそ丁寧に、手間を惜しまず、一軒一軒の建物に対して“作品”としての誇りを持って施工しています。
下地処理から仕上げに至るまで、全工程で専門的な判断と職人技術を徹底しており、「ただ塗るだけ」の工事は一切行いません。
以下に、当社の仕上がり品質を支えるこだわりの施工ポイントをご紹介いたします。
■ 1. 高圧洗浄 ― 塗膜の密着性を高める基本工程
建物全体をエンジン式の高圧洗浄機を使用して洗浄。
コケ・藻・チョーキング(白亜化)・旧塗膜の浮きなどを15Mpa以上の圧力で徹底的に除去し、塗料の密着性を最大限引き出します。
屋根や外壁だけでなく、軒天・雨樋・土間に至るまで全体を洗浄対象としています。
■ 2. ケレン作業 ― 仕上がりの美しさと持ちを左右する重要工程
鉄部や硬質面は手工具・マジックロン・電動サンダーなどを用いて、旧塗膜・サビ・不純物を除去。
「2種ケレン」や「3種ケレン」を状況に応じて使い分け、素地調整と目荒らしを丁寧に行います。
特に雨戸・水切り・笠木・庇などは、塗る前の下地処理で差が出る箇所です。
■ 3. ひび割れ・欠損の補修 ― 素材と状況に応じた多様な工法を採用
外壁や屋根に生じたクラック(ヘアークラック・構造クラック)や欠損部には、素材と劣化状況を判断し、以下のような多様な補修材を使い分けています:
Vカット工法 + シーリング + モルタル補修
ケイモル・パテ・ミラクファンドなどの専用補修材
アクリル系・変成シリコン系・ウレタン系シーリング材の使い分け
リシン・スタッコ吹き戻しでテクスチャの復元
「ただ埋める」だけでなく、塗装後に痕が目立たないよう、模様や凹凸まで丁寧に再現します。
■ 4. 下塗り塗料の選定 ― 外装材と劣化レベルに応じた最適処方
素材や現況に応じて、最適な下塗り材を現場ごとに選定。
当社では「何でも同じ下塗り」は行わず、以下のような細分化した選定基準を設けています:
難付着サイディング材: ハイブリッドシーラー、バインダー併用
リシン・スタッコ吹付壁: 吸い込み抑制のため2回下塗り処理
スレート屋根(劣化激しい): シーラー2回塗布で塗膜剥離防止
アスファルトシングル屋根: 水性つや消し塗料+付着力重視のプライマー
モニエル瓦: モニエル専用エポキシ系プライマー
素材に適さない下塗りを使えば、どれほど上塗りを丁寧にしても長持ちしません。
だからこそ、下塗り選定=耐久性の要として、時間と知識を惜しまず判断しています。
■ 5. 境目の美しさ ― 「見切り処理」のこだわり
外壁と付帯部(破風、雨樋、帯板など)の塗り分けラインには、養生技術と見切り処理を徹底。
マスキングテープでの直線出し
筆・小刷毛によるライン修正
塗料のにじみ防止処理
色の境界線は美観の印象を大きく左右する箇所であり、「プロの仕事かどうか」が一目で伝わる重要ポイントです。
■ 6. 細部へのこだわり ― 見えにくい場所ほど丁寧に
雨樋の裏側、鼻隠しの裏打ち面
水切りや幕板の隙間
ベントキャップ、フードまわり
サッシまわりの際塗り
これらの細部こそ、刷毛や極細ローラーで塗り残しなく仕上げます。
全体の印象は、こうした「細かいところ」への仕事ぶりで決まると考えています。
ままかりハウスは、仕上がりの美しさだけでなく、耐久性・再現性・次の塗り替えへの配慮まで考慮した施工を行っています。
「10年後も誇れる現場を残すこと」。それが、私たちのこだわりであり、責任です。